トルコの11月失業率12.1%、過去7年で最悪に

トルコ統計局(TUIK)が15日発表した2016年11月の失業率は前年同月比1.6ポイント増の12.1%となり、2010年3月以来の高水準に悪化した。前月比では0.3ポイント上昇した。

15~24歳の若年失業率は前年同月比で3.5ポイント上昇の22.6%に達したほか、15~64歳の就業年齢層では1.6ポイント上昇の12.3%に悪化した。

一方、労働参加率(LFPR)は52.1%で、前年同月比で0.9ポイント上昇した。性別で見ると、男性は71.9%、女性は32.7%で、それぞれ0.6ポイント、1.1ポイント上昇した。

就業者数は前年同月比で39万1,000人増えて2,707万人となった。業種別の内訳は、農業が18.7%、鉱工業が19.6%、建設業が7.4%、サービスが54.2%となっている。

トルコ政府は今年3月に開始する雇用促進キャンペーンを通じ、200万の雇用創出を見込んでいるものの、「キャンペーンによる失業率の改善は限定的で、景気に力強さが戻らない限り恒久的改善は期待できない」(アナリスト)との見方が出ている。

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