ロシア国営ガス会社ガスプロムが工業ガス大手の独リンデと提携を強化する。同社のミレル社長は14日、モスクワでリンデのベローニ最高経営責任者(CEO)と会合を行い、1月に合意したシベリアでのガス処理プラント建設事業を始めとする石油・ガスの幅広い分野で協力していくことを確認した。特に天然ガスの液化事業や、液化プラントの効率向上及びロシアでの設備製造に向けた技術移転などで密接に協力していく方針だ。
リンデはガスプロムから相次いでプラント建設を受注している。1月には、中国との国境に近いシベリアのアムール州でのロシア最大級のガス処理施設建設事業への参加で合意した他、2月にはバルト海沿岸に液化施設を設置する契約に調印している。