露アフトワズが追加リストラ、時短措置は停止

ロシア自動車最大手アフトワズが全従業員の2%に当たる740人を整理する。景気不振に伴う自動車需要の低迷を受けた措置。一方、操業日数は週4日から週5日に戻す。実施時期は明らかにしていない。

1月にはマウレ社長が「今年中の人員整理はない」と発言していた。今回対象となる従業員は同社の別部門で雇用されるほか、数百人は銀行のコールセンターで採用されるという。ルノー=日産グループ傘下の同社は昨年来、既に数千人の従業員を整理している。

アフトワズは深刻な経営危機に直面している。2015年通期は過去最悪の739億ルーブル(約11億7,000万ユーロ)の赤字となり、昨年通期も448億ルーブル(約7億1,000万ユーロ)の損失を計上した。18年までの黒字転換を目標に掲げる。

ロシアではウクライナ紛争や原油安に伴う景気悪化の影響で、2014年以来自動車需要が減少し続けている。13年の新車販売台数278万台に対し、16年には142万台と半減した。(1RUB=1.96JPY)

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