高級白物家電の独ミーレ、ポーランドに工場を設置

高級白物家電メーカーの独ミーレは先ごろ、同社で2番目となる洗濯機工場をポーランドに設置すると発表した。ギュータースロー本社工場の生産能力が限界に近付いているためで、新工場の整備で成長を維持する。投資額は数千万ユーロ。具体的な立地を近く決定し、今秋~来春に着工する計画だ。2020年までに約25万台の生産能力を整備し、350人を新規雇用する。

ミーレは、ポーランドを選んだ理由として◇地理的にドイツに近い◇インフラが整っている◇労働コストの低さ――を挙げている。新工場と並行してギュータースロー工場でも増産投資を行う計画を明らかにしており、ポーランドで低価格帯、ギュータースローで高価格帯の製品を手がけるものとみられる。

ミーレは本国ドイツのほか、欧州ではオーストリア、チェコ、ルーマニアで工場を操業する。ポーランドに生産拠点を設けるのは今回が初めてだ。

ミーレの2016年6月期の売上高は前期比6%増の37億1,000万ユーロに拡大した。洗濯機の販売台数も初めて90万台を突破した。

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