ロスネフチ、10-12月期は増益確保

ロシア石油最大手の国営ロスネフチが2月22日発表した2016年10-12月期決算の純利益は520億ルーブル(約8億5,000万ユーロ)の黒字となり、7-9月期の260億ルーブルから倍増した。バシネフチの買収などで増加した営業利益が大きく寄与した。前年同期比では前年の黒字幅530億ルーブルからわずかに減少した。売上高は1兆4,850億ルーブルで7-9月期から21.4%増加した。

10-12月期の営業利益(EBITDA)は3,650億ルーブルで前期に比べ25%増加した。昨年10月に買収したバシネフチ買収の影響を除いた営業利益の伸び率は15.1%だった。原油価格の7%上昇や原油輸出税の引き下げなどが営業利益の増加につながった。

季節性を除いた10-12月期の資本支出は前期に比べ40.1%増加した。

■16年は49%減益

2016年通年での純利益は1,810億ルーブル(約29億6,000万ユーロ)となり、前年の3,550億ルーブルから49%減と大きく落ち込んだ。

売上高は4兆9,880億ルーブルで、原油価格が平均10%下落したにもかかわらず前年比3.1%減にとどまった。営業利益は1兆2,780億ルーブルで前年から2.7%増加した。バシネフチ買収の影響を除いた伸び率は0.3%増とほぼ前年並みだった。

資本支出はグリーンフィールド投資やインフラ建設などにより2015年に比べ19.2%の増加だった。(1RUB=1.95JPY)

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