ロスネフチ、チェチェン共和国の石油資産売却へ

ロシア石油最大手の国営ロスネフチが、チェチェン共和国で持つ資産を同国政府に売却する準備を進めているもようだ。自国の石油産業を管轄下に収めたいチェチェン政府と、チェチェン事業への投資を控えたいロスネフチの思惑が一致した形で、取引に必要なロシア政府の承認が下りるのは「時間の問題(消息筋)」という。

ロシア経済紙『コメルサント』によると、ロスネフチは先ごろ、ロシア経済省にチェチェン資産のリストと評価額を提出した。石油子会社グロズネフチガス株51%、建設中の製油所など、資産価値は総額で125億ルーブル(約2億1,500万米ドル)に達する。

チェチェン政府は国内の石油資産に対する権利強化を目指しており、2015年末にはロシアから国営石油化学企業チェチェンネフチキムプロムの買収を実現した。(1RUB=1.91JPY)

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