ハンガリーの石油・ガス最大手MOLが2月28日発表した2016年連結決算の最終損益は9億4,100万米ドルの黒字となり、前年の赤字(9億300万ドル)から改善した。売上高は126億ドルで14.3%の減少。営業利益(EBITDA)は前年比11.3%減の22億ドルに後退したものの、目標額の20億ドルを上回った。
アップストリーム部門(採掘・開発・生産)の営業利益(EBITDA)は前年とほぼ変わらない6億7,500万ドルだった。生産量は中東欧で2012年以来最大となったことなどから6%拡大し、日量11万2,000バレル(原油換算)増加した。また、運用コストは13%減少した。
一方、ダウンストリーム部門(精製・販売)の営業利益は15億ドルで、過去最高となった前年を9.1%下回った。小売りは中東欧の5カ国でおよそ450のガソリンスタンドを買収したことや需要の高まりを受けて40%増加した。
天然ガスのミッドストリーム部門(輸送・貯蔵)は8.9%減の1億9,400万ドルに後退した。