チェコ政府が高速鉄道建設を計画している。プラハから南部のブルノを経てブジェツラフへ至るルートと、プラハから独ドレスデンに向かうルートの2つで、完成後は時速250〜350キロで運行される予定。
ダニエル・トック運輸相は先ごろ議会で、高速鉄道網の整備プロジェクトを加速させるため、法的手続きを大幅に簡素化する意向を示した。現行では、このような鉄道整備計画は数十にもおよぶ法律に照らした上で7つの省庁にさまざまな申請を行う必要がある。同相は、このような手続きは「煩雑で容認しがたい」とし、簡素化を約束した。
同相はまた、総工費は約5,000億コルナ(185億ユーロ)に上るとし、欧州連合(EU)の支援に期待をにじませた。
同プロジェクトについては3月中にも鉄道インフラ会社から実現可能性調査の結果が発表されるもよう。その後2019年にはプラハ=ブルノ間の路線の詳細が確定する見通しだ。ただ、実際の工事開始は2030年ごろになるとみられる。(1CZK=4.48JPY)