米P&Gがトルコ工場の拡張完了、今後も現地生産を強化

米消費財大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は2月28日、イスタンブールに近いコジャエリ県にあるゲブゼ工場の拡張工事を完了し、新施設の開所式を行った。トルコ進出30周年に合わせたもので、投資額は2億5,000万リラ(7,000万米ドル)。幼児用おむつ、生理用品の現地生産を拡大し、同工場からの輸出を強化する。

同社はまた、トルコにおける食器用洗剤の生産強化も計画している。手続きが順調に進めば2018年夏頃に操業を開始できる見通し。新工場の立地や投資規模などの詳細は明らかにしていない。

P&Gは1987年にトルコに進出した。ゲブゼのほか同じコジャエリ県のシェケルピナルにも生産拠点を持ち、投資残高は20億リラに上る。トルコ市場で販売する製品の現地生産比率は従来55%だったが、ゲブゼ工場の増産で60%に上昇する見通しだ。

トルコ工場の輸出比率は20%で、中央アジア、中東、南東欧の国々に製品を出荷している。今後はドイツ、チェコ、ポーランドなどへも供給していく。(1TRY=31.06JPY)

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