ハンガリー中央統計局(KSH)が7日発表した2016年通期の国内総生産(GDP)(暦調整前、改定値)は前年比2.0%増と前年の3.1%増を1.1ポイント下回り、ここ4年間で最も低い伸び率となった。暦調整値では前年比1.8%の増加だった。10-12月期(季節・暦調整済、改定値)は前年同期比1.5%増となり、2%台だった4-6月期、7-9月期を下回った。前期比の伸び率は0.4%だった。
16年通期では農業が17.0%、サービス業が3.0%、工業が0.8%それぞれ前年から増加した。一方建設業は18.0%の減少だった。各部門のGDP成長率への寄与度はサービス業が1.6ポイントのプラスで最も大きく、次いで農業が0.6ポイント、工業が0.2ポイント、それぞれ成長率を引き上げた。建設業は0.6ポイントのマイナスだった。
支出面では家計支出が4.2%増加した一方で政府支出は0.1%増にとどまり、最終消費支出全体では3.6%の増加となった。総資本形成は5.0%の増加で、そのうち総固定資本形成は15%増だった。輸出は5.8%、輸入は5.7%それぞれ増加した。GDP成長への寄与度は最終消費支出が2.5ポイント、純輸出が0.6ポイントとなった。総資本形成は1.1ポイントのマイナスだった。