スロバキア統計局が7日発表した2016年10-12月期の国内総生産(GDP)は実質ベースで前年同期比3%増となり、上げ幅は前期から横ばいだった。前期比では0.8%増。2016年通期は3.3%増で、前年の3.8%から減速した。
経済成長をけん引したのは外需で、欧州の景気回復を追い風に輸出高は前年同期比で6.3%増加した。一方、内需は0.1%減少。固定資本形成が前年の公共投資活況の反動で15%の大幅減となり、総資本形成が7.3%落ち込んだためだ。総消費支出は2%拡大し、特に個人消費は3.3%増加した。
産業別に生産額を見ると、農業が21.4%増、情報通信が14.9%増と好調だった。不動産は4.8%、鉱工業は4.7%増加した。金融・保険は11.5%の大幅減となった。