ノルウェー国鉄(NSB)のバス事業ネットバス(Nettbuss)がエストニアの電子発券システム大手、Tソリューションズの株式15%を取得し、戦略提携を結ぶ。ノルウェーおよびスウェーデンでネットバスが運行する長距離路線にTソリューションズのシステムを導入する方針だ。具体的な取引金額は公表されていないが、Tソリューションのオスラ代表監査役は「7桁台(=100万ユーロ以上)」と話している。
Tソリューションズによると、同社は顧客開拓の一環としてネットバスと交渉を始めた。その過程でネットバスの関心が高まり、戦略投資につながった。Tソリューションズは提携を通じて、北欧など事業国際化をさらに推進する狙いだ。
Tソリューションズは国内外のバス会社40社と契約し、乗車券の年間発券数は800万枚に上る。フランスで公共交通の運行を受託するトランスデブとの契約にも成功し、先月、発券システムが稼働した。
ネットバスは北欧でも有数のバス会社。年間利用客数は1億1,300万人、売上高は6億7,000万ユーロに上る。主要市場はノルウェーとスウェーデンだが、長距離路線ではデンマーク線も運行している。