トルコ自動車工業会(OSD)が12日発表した1-2月期の国内自動車生産台数(トラクターを除く)は前年同期比22%増の26万6,490台となり、過去最高を記録した。乗用車が46%増の19万812台と大きく伸びた。一方、商用車は13%減の7万5,678台と低迷した。
2月単月の生産台数は前年同月比15%増の13万8,369台。乗用車が34%増の9万7,129台、商用車が14%減の4万1,240台だった。国内販売台数は11%減の4万8,141台で、うち乗用車は15%減の3万4,658台と低迷した。
1-2月期の輸出台数は前年同期比31%増の21万9,434台。乗用車が60%増の15万8,483台と非常に好調だった。国内販売台数は4%減の8万4,289台で、うち乗用車は6%減の6万347台となっている。
トルコ自動車業界の主要市場は欧州連合(EU)。主なメーカーにはオヤック・ルノー、トファシュ(フィアット・クライスラー合弁会社)、フォード・オトサンや、トヨタ自動車、現代自動車などがある。
同国では昨年7月のクーデター未遂事件や頻発するテロ事件に伴う政情不安に加え、米大統領選によって生じた通貨リラの下落を受けて、昨年7-9月期には2009年以来初めて国内総生産(GDP)が減少していた。その後、再び輸出や生産が増加に転じている
トルコ自動車販売協会(ODD)は2017年の国内販売台数を前年比10%減の約87万5,000台と予測している。