フォックスコンがチェコ投資会社とファンド設立、IT企業向けに

電子機器受託生産(EMS)で世界最大手の台湾・鴻海精密工業(フォックスコン)とチェコの投資グループKKCGは先ごろ、共同でIT企業を対象とする投資ファンドを設立することを明らかにした。ファンドの規模は1億ユーロ。当面は中欧の企業を投資対象とする。

今回設立される「欧州技術投資ファンド」(ETIP)は企業ライフサイクルの中程にある中規模の企業に焦点を当てる予定。当初はオーストリア、チェコ、ドイツ、ポーランド及びスロバキアの企業が対象となる。スマート技術やデータセンター、サイバーセキュリティ、モノのインターネット(IoT)及び顧客サービスプラットフォームに特化した有望企業の過半数株式を取得することを目指す。

フォックスコンとKKCGは2015年にデータセンターを運営する合弁企業SafeDXを設立している。

KKCGはハイテク産業の他、原油・天然ガス生産、富くじ、旅行業などに投資しており、資産規模は20億ユーロ以上。チェコ内外の企業25社以上の株式を保有する。

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