印アポロ・タイヤズ、ハンガリー新工場を開所

インドのタイヤ製造・販売大手アポロ・タイヤズ(Apollo Tyres)は先ごろ、ハンガリー北東部ジェンジェシハラーシに新工場を開設した。同工場は同社が初めて直接投資する欧州生産拠点で、敷地面積は72万平方メートルにおよぶ。投資額4億7,500万ユーロのうち、約5,100万ユーロ(160億フォリント)を政府の助成で賄った。

開所式にはハンガリーのオルバン首相、シーヤールト外務貿易相などが出席した。同工場は自社ブランドおよび蘭子会社フレデステインの製品を生産し、欧州全土に出荷する。年産能力は乗用車および小型トラック用タイヤが550万本、大型商用車用タイヤが67万5,000本。第一段階として、2018年秋までに200万本のタイヤ生産能力を整備する。

同社のオンカー・カンワ―ル社長は「新工場の完成はアポロ・タイヤズの欧州での存在感と市場地位を高める。同社製品は欧州では代替需要に限定されてきたが、今後は積極展開していく」と述べた。

アポロ・タイヤズは欧州、アフリカ、アジアで8つのタイヤ工場を操業し、世界100か国以上に製品を輸出している。2009年にフレデステインの買収により欧州初の生産拠点を構えた。16年3月期決算の連結売上高は18億ドル。全世界で1万6,000人の従業員を抱える。(1HUF=0.37JPY)

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