欧州航空宇宙大手エアバス・グループのヘリコプター子会社、エアバス・ヘリコプターズは先ごろ、軍用ヘリの生産でルーマニア同業のIARと提携すると発表した。これによりIARは、ルーマニア防衛省向けに無期限で「H215M」タイプのヘリコプターを納品する権利を手にする。IARのバネア社長は数年前から両社が協力関係にあることに言及するとともに、エアバスのライセンスの下、すでに同機を約360機生産したことを明らかにした。
エアバス・ヘリコプターズ欧州部門のミシャロン副部長は、「この合意は、欧州の防衛協力関係の構築における重要なマイルストーンであり、H215Mが完全にルーマニア軍の要件を満たしていると確信している」とコメントした。
エアバス・ヘリコプターズは2016年に、IARが本社を構えるブラショフに工場を開設した。同工場の生産品目はヘリコプターに限定されている。
IARは従業員316人で、昨年の売上高は3,400万ユーロだった。