欧州復興開発銀、フォード・オトサンに1.5億ユーロ融資

欧州復興開発銀行(EBRD)は4月25日、トルコの商用車最大手であるフォード・オトサン(イスタンブール)に対し、総額1億5,000万ユーロを融資すると発表した。モデルチェンジや最新技術の導入、生産工程の改善に加え、若者の雇用と職業訓練への支援を目的とする。

トルコでは若年層の失業率の高さが問題となっている。フォード・オトサンは複数の教育機関と協力して職業訓練コースを開発し、労働市場でのミスマッチの解決に取り組む計画だ。

EBRDはフォード・オトサンに対し、2010年に商用車の新モデル開発に融資したのを始め、14年にはトラック向け新世代エンジン「エコトルク」の開発とトラック生産力強化、女性の雇用促進を目的に融資している。

1997年設立のフォード・オトサンは米フォードとトルコのコチ財閥の合弁企業。国内最大の輸出企業であると共に、欧州ではフォードの商用車の最大の生産拠点で、昨年欧州で販売されたフォードのトラックの81%が同社製だ。国内3カ所に工場と研究開発(R&D)センターを構え、従業員1万人を雇用する。

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