ポーランド化学大手アゾティ、硝酸工場新設

ポーランド化学大手アゾティの肥料子会社グルパ・アゾティ・プワヴィ(GAP)は4月24日、独ティッセンクルップ・インダストリアル・ソリューションから技術供与を受けて硝酸プラントを新設すると発表した。既存設備近代化を含めた投資規模は6億9,500万ズロチ(1億6,200万ユーロ)で、アゾティの肥料事業への投資としては過去最大となる。

GAPは同日、ティッセンクルップとライセンス契約に調印した。製法の使用権を得るほか主要設備の納入、設置・稼働の監督業務を同社に委託した。同設備は亜酸化窒素と窒素酸化物を除去する触媒システムを装備し、窒素酸化物の排出も大幅に低減できる。

GAPはこのほか、既存の硝酸生産ライン4本を近代化する。生産する硝酸の一部は、新設の特殊肥料プラントに原料として供給される。このプラントの処理能力は1日600トンで、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸カリウムを製造する。(1PLN=28.68JPY)

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