トルコ、湾岸諸国との提携強化を狙う

トルコのエルドアン大統領はクウェート公式訪問を控えた8日、湾岸協力会議（GCC）に加盟する6カ国との経済的・軍事的関係を深める意思を表明した。すでに「高官レベルでの戦略的対話」を進めており、自由貿易協定（FTA）締結に向けた交渉も行っているという。

大統領のクウェート訪問中には、トルコ建設会社リマクが受注したクウェート国際空港拡張プロジェクトの定礎式が執り行われる。このプロジェクトにより、同空港の旅客処理能力は6年後、3倍に拡大する。投資額は43億米ドル。エルドアン大統領によると、同案件を含め、トルコ企業が参加するクウェートのプロジェクト総額は65億ドルに上っている。

トルコとクウェートの2016年貿易高は13億ドルで、うちトルコの輸出高が4億3,100万ドルを占めた。バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦のGCC諸国との貿易高は170億ドルで、1999年の10倍となっている。