ポーランドの自動車部品業界が快調だ。現地調査会社オートモーティブ・サプライヤーズによると、今年の業界輸出高は前年より11%近く増加し、255億ユーロに達する見通し。製造業の労働経費が上昇を続けているものの、国内の自動車産業の急伸が好調を支えているという。
欧州新車市場は今年1-3月期に8.4%拡大した。アジア市場が昨年末、成長に転じたことも追い風となっている。BNPパリバ系の証券会社BM BGZのアナリスト、アニオル氏は、ここ数年は部品業界の好調が続くと予測する。
ネット専業銀行mBankの投資銀行部門DM mBankのアナリスト、シュコペク氏は、上場企業の通期業績が好況を反映するとみる。ユニホイールズ(Uniwheels)では売上高16%増、営業利益(EBITDA)23%増、ボリシェフ(Boryszew)の自動車部門では売上高15%増、営業利益15%増と予測。アルメタル(Alumetal)は売上高が30%増加、営業利益(EBITDA)は前年の高水準を維持するとみている。