チェコ統計局(CSU)が10日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2%の上昇にとどまり、上げ幅は先月から0.6ポイント縮小した。インフレ率の低下は7カ月ぶり。市場は2.3%の上昇を予測していた。
構成比重の高い食品・非アルコール飲料が3.6%上昇したほか、自動車燃料を含む運輸も5.5%上昇して全体をけん引した。上昇幅が最も大きかった項目はホテル・レストラン(5.6
%)で、医療(3.3%)、教育(2.2%)も上げ幅が大きかった。一方、アルコール・タバコは0.1%下落した。
同国のインフレ率は昨年9月に0.5%へ低下したものの、その後は上昇に転じ、今年3月には2.6%まで回復した。過去12カ月(16年5月~17年4月)の平均インフレ率は1.3%だった。