ベラルーシ政府が国営商用車メーカーのミンスク自動車工場(MAZ)への大型投資を計画している。24日の国会で行われた国内機械製造業界の刷新・投資開発に関する本会議でセマシュコ副首相が明らかにしたもので、キャビンや駆動部品、車軸などの新開発および量産に最大5億米ドルを投資する方針だ。
MAZの年間生産台数は2014年に約2万4,000台を記録した後、減少を続けている。今年は5月半ばまでに6,700台を生産したが、今年、来年ともに年間1万1,000台に達することは困難な見通し。同社は独MANや中国の重機メーカー中連重科との合弁事業に力を入れているが、本体の競争力向上のために大規模な投資が不可欠と政府はみている。
一方、MAZと競合するベルアズは総額8億ドル近い投資プロジェクトに着手し、吊上荷重が25~450トンまでを網羅したクレーン車のラインナップや無人運搬トラックの開発などに成功している。