フィリピンがロシアからの天然ガス輸入拡大を検討している。今後、国外からの調達量引き上げが見込まれるのに加え、ロシア産ガスが比較的安価であることが理由という。
フィリピンのカルロス・ソレタ在モスクワ大使は、ロシアのスプートニク通信に対し、フィリピンのガス田が2022年に枯渇する見通しであることを指摘。「国外調達拡大の必要性が高まる」と話した。
同時に、「ロシア企業が今後、フィリピンで液化天然ガス(LNG)受入れ基地や輸送パイプラインなどに投資する見込み」であるとし、天然ガス輸入拡大を決断するに当たって、ロシア企業がどの程度、フィリピンでのインフラ整備に参加するかが判断基準の一つとなることをにおわせた。
フィリピンのドゥテルテ大統領は先月、エネルギー分野におけるロシアの技術力を高く評価し、同国企業にフィリピンのエネルギー企業と提携するよう呼びかけた。