ポーランド第2位の携帯電話サービス会社プレイ・コミュニケーションズ(Play)がワルシャワ証券取引所への上場を予定していることがわかった。実現すれば2012年に新規株式公開(IPO)したテレフォニカ・ドイチュランド以来、通信会社としては最大規模のIPOとなる。アナリストによれば同社株式の評価額は35億ドル。19日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。
プレイは2007年の設立。08年に5%未満だったシェアは現在27%まで拡大、契約者数は1,400万人に上る。16年の売上高は前年比13%増の61億ズロチ(14億3,600万ユーロ)。営業利益(EBITDA)は18億ズロチから20億ズロチ(4億7,000万ユーロ)に増加した。
投資調査会社ベルンシュタインのアナリスト、ミルチャンダニ氏はFT紙に対し、プレイは成長の見込まれる通信会社を探している投資家には魅力的だとしながらも、市場シェアは25%を超えておりもはや新興事業者とは見なされない上、同国市場は複雑で競争が激しく、評価額の上限は限定されると述べた。
同社はIPOにより最大7億ユーロを調達し、債務返済と高利回りの社債の利払いに充てると見られる。今年の配当金の支払いは6億5,000万ズロチで、2018年からはフリーキャッシュフローの65~75%を配当金支払いに充てる予定だ。(1PLN=29.20JPY)