独シーメンスがチェコに70億コルナ投資、スマート工場実現へ

電機大手の独シーメンスはこのほど、チェコ事業に向こう7年間で70億コルナ超(約2億6,600万ユーロ)を投資する方針を明らかにした。生産拠点を拡張するほか、ドイツ政府が推進する産業デジタル化計画「インダストリー4.0」に沿って新技術を導入し、自動化・ネットワーク化されたスマート工場の実現を図る。

投資の対象には、地元大学や研究機関との既存提携の拡大強化も盛り込まれる。チェコ法人のパリシェク社長によると、国内北東部のオストラヴァ工場では電気モーターとジェネレーターの開発センターを新設し、オストラヴァ大学など複数大学の協力を得て開発力を増強する計画だ。

チェコ事業の従業員数は現在1万人超。新投資により約1,800人増員し、このうち3分の1を研究開発部門と管理職に割り当てる。

シーメンスはチェコで、電気モーターをオストラヴァ、ドラソフ、フレンシュタット・ポド・ラドシュテム、モヘルニチェで、蒸気タービンをブルノで、サーキットブレーカーをレトフラッドで、低圧スイッチギアをトゥルトノフで製造する。2015年9月末期決算の売上高は前年比10%減の255億コルナ(9億6,900万ユーロ)、純利益は20%減の13億6,000万コルナ(5,200万ユーロ)だった。(1CZK=4.72JPY)

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