アルバニアで25日行われた議会選挙(定数140)で、エディ・ラマ首相(52)が率いる社会党(PS)が単独過半数を確保して勝利した。2期目となるラマ首相は、新内閣の課題として◇汚職撲滅に向けた改革の推進◇麻薬密売対策の強化◇経済成長加速◇賃金上昇◇失業率低下――を挙げ、実現に向けて全力を尽くす考えを示した。
中央選挙管理委員会が27日、開票率96%の時点で発表した結果によると、PSは得票48%で改選時から9議席増の74議席を抑える見通しだ。野党・民主党は得票29%で7減の43議席、PSと連立を組んでいた社会主義統合運動(LSI)は3増の19議席。投票率は過去最低の46.6%となり、2013年の前回選挙を7ポイントも下回った。
欧州安全保障協力機構(OSCE)の選挙監視団は、「今回も買票行為や脅迫といった違反がみられたものの、選挙の結果を左右するほどの広がりはなかった」と一定の評価を示した。
アルバニアは人口290万人。2009年に北大西洋条約機構(NATO)に加盟した。EU加盟を目指しており、2014年に加盟候補国に認定された。