三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は6月30日、ポーランドの建設会社PxMと共同で、国営天然ガス・石油会社PGNiGのコジェネレーション(熱電供給)事業子会社テルミカから天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注したと発表した。ワルシャワ近郊のジェランに建設されるコジェネ施設の中核設備となるもので、2020年の運転開始を予定する。MHPSは併せて、6年間の長期メンテナンス契約(LTSA)も締結した。同社がポーランドでガス火力発電設備を受注するのは初となる。
ジェランのコジェネ施設は出力49万キロワット。MHPSはM701F型ガスタービン1基、蒸気タービン1基、排熱回収ボイラー、電気計装設備などの制作・供給と、プロジェクト全体の取りまとめを担当する。PxMは土木工事・据付、周辺機器の調達などを請け負う。施設のメンテナンスはMHPSの欧州拠点法人が担当する。
ポーランドでは豊富な石炭資源を用いた石炭火力発電が盛んだが、南部を中心に天然ガスも産出しており、国内ガス消費量の3割弱を自国産が占めている。