米ゼネラル・エレクトリック(GE)は6月27日、ルーマニア国営ガス会社ロムガスから、同国中部ムレシュ県のイエルヌト天然ガス火力発電所に新設される熱電併給(CHP)プラント向けの主要設備を受注したと発表した。高効率の6F.03型ガスタービン4基と、蒸気タービン2基、熱回収蒸気発生器(HRSG)4基を納入する。取引額は明らかにされていない。
このCHPプラントは、ロムガスがルーマニアのエンジニアリング大手ロムエレクトロとスペイン同業のドゥロ・フェルゲラに発注して建設するもの。出力は430メガワットで、約100万世帯の需要を賄うことができるという。年内の着工、2019年の完工を見込む。投資額は2億6,800万ユーロで、ルーマニアの従来型エネルギー向け公共投資としては過去20年間で最大規模となる。
GEによると、新プラントの発電効率は56.42%と、既存のガス火力発電施設に比べて18ポイント高い。二酸化炭素(CO2)の排出量も38%低減できるという。