チェコ国営電力CEZが、ドイツの総合ビル管理会社エレヴィオンを買収する。投資会社ドイチェ・プライベートエクイティ(DPE)及びエレヴィオンのエーバーライン社長が保有する全株式を取得する。取引額は明らかにされていない。競争当局の承認を経て、この夏中に手続きが完了する見通しだ。
CEZは子会社CEZ ESCOを通じて省エネルギーに関する包括的サービス(ESCO)を展開している。一方、エレヴィオンはドイツ全国でさまざまなビル設備の施工・保守を手がけており、CEZがドイツ市場へ参入する確かな足がかりとなりそうだ。
エレヴィオンはドイツ中部のイエナを本拠とする中堅企業。DPEが過半数株を取得した6年前から30社以上を買収し、あらゆる設備を扱える総合ビル管理会社に成長した。DPEによると、売上高は2011年の6,000万ユーロから今年は3億3,000万ユーロに拡大する見通しだ。