スウェーデンの建設大手スカンスカは5日、ルーマニアの首都ブカレストにおけるオフィスビル開発プロジェクトの第1期工事に3,700万ユーロを投資することを明らかにした。今回の投資は同社がブカレスト北部で進めている「エクイリブリアム」と呼ばれるオフィスビル建設事業に対するもの。同社によると、12階建てのオフィスビルは2万800平方メートルの賃貸スペースと240台分の駐車スペースを備えたものとなる予定。今月中に建設を開始し、2019年の4-6月期の完成を目指す。
エクイリブリアム・プロジェクトはスカンスカにとりブカレストで3番目となるオフィスビル開発事業で、完成後の賃貸スペースは計4万700平方メートルに達する。施設には緑化スペースやワイヤレス接続ハブを持つ共有スペースを設置するほか、環境に配慮し、二酸化炭素排出量を算出したカーボンフットプリント(CFP)やエネルギー消費量を示すボード、電気自動車(EV)用の高速充電設備も導入する。
スカンスカは先月末に、ブカレストに建設したオフィス施設「グリーンコート・ブカレスト」のC棟を、英不動産開発企業のグローバルワース・リアルエステート・インベストメントに3,800万ユーロで売却している。
スカンスカは中東欧ではポーランド、チェコ、ハンガリー及びルーマニアで商業施設の開発を行っているほか、ポーランドの首都ワルシャワとチェコのプラハで住宅開発を行っている。