オーストリアの製糖・果物加工大手アグラナが、ギリシャの製糖大手ヘレニック・シュガーがセルビアに持つ製糖工場の売却入札に参加する。セルビアを生産拠点として強化する戦略の一環。同入札には仏クリスタル・ユニオンとクロアチアのヴィロ・トゥヴォルニカ(Viro Tvornica)による企業連合およびセルビアのMKグループも参加する。
ヘレニック・シュガーが売却するのはセルビア北部のクルヴェンカとザーバリの工場。1工場当たりの売却価格は最低2,500万ユーロで、調達資金は債務返済に充てる予定だ。2工場の2016年の純利益は約2,300万ユーロだった。
アグラナは製糖事業ではチェコ、スロバキア、ハンガリー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ルーマニアに生産拠点を持つ。セルビアではこれまで卸売業に注力していたが、今年春、バルカン半島最大の製糖メーカー、スノコの過半数株を取得し、同国の生産市場に参入した。