欧州復興開発銀行(EBRD)は12日、欧州連合(EU)が西バルカン企業発展・イノベーション基金(WB EDIF)に対し、4,800万ユーロを拠出する計画であることを明らかにした。うち1,500万ユーロが同地域を対象とした中小企業の競争力強化プログラムに充てられる予定。
EBRD、世界銀行、欧州委員会及び欧州投資基金(EIF)はイタリアのトリエステで同日に開催された西バルカンサミットで、同計画に関連した基本合意書に署名した。
WB EDIFは西バルカン地域の中小企業の金融の円滑化を目的とした基金で、欧州委員会、国際金融機関、政府及びドナー国が共同して資金を融通するもの。EBRDは同基金の枠内で有望な中小企業を支援する企業拡大基金(ENEF)などを実施している。
EBRDは西バルカン諸国の中小企業に対し直接融資や間接融資を通して支援を行っている。同地域での融資総額は1億6,600万ユーロに上る。