ポーランド原発計画、小型原子炉3基に切り替え

ポーランド政府は原発建設計画を縮小するもようだ。当初計画していた2基の大型原子炉の代わりに3基の小型原子炉を建設することで投資額を抑え、国内での資金調達を容易にする狙いがある。建設スケジュールと資金調達モデルは間もなく決定される。同国エネルギー省関係者がこのほど、現地経済紙『Puls Biznesu』に対し明らかにした。

投資額は当初計画の500億~600億ズロチ(約119億~約142億ユーロ)を大きく下回り、原子炉1基当たり約60億ズロチ(約14億ユーロ)となる見込み。国営電力会社ポルスカ・グルパ・エネルゲティチュナ(PGE)をはじめ、保険会社PZU、ポーランド開発基金(PFR)などが投資する。

原発技術の提供企業と建設請負業者は入札にかける。政府は技術提供企業の候補として、米ウェスチングハウス、GE日立ニュークリア・エナジー、カナダのSNCラバリン・ニュークリア、仏アレヴァ、仏国営電力EDF、韓国国営電力KEPCOを検討している。

PGEは現在、環境調査を実施している。(1PLN=30.87JPY)

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