双日と第一生命、日本生命は21日、トルコのイスタンブールで計画されている官民連携の病院整備運営事業「イキテリ総合病院プロジェクト」に参加すると発表した。双日のオランダ子会社がトルコの建設大手ルネッサンス・グループと事業会社を設立し、病床数2,682床の新病院の建設・運営を行う。総事業費は約2,000億円。9月の着工、2020年10月の開院を目指す。
同プロジェクトはトルコ保健省が主導する公立病院整備事業の一部。病院の設計・建設から施設運営・医療周辺サービスまでを提供するDBFM(設計・建設・ファイナンス・運営)方式で実施する。新しく設立する事業会社の名称は「イスタンブールPPPヘルスケア投資」で、保健省と25年間の運営契約を締結する。出資比率は双日グループが30%、ルネッサンス・グループが70%となる。
同プロジェクトには双日が300億円、第一生命が100億円、日本生命が175億円を融資するほか、国際協力銀行(JBIC)、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、伊予銀行、英スタンダードチャータード銀行も融資する。市中銀行・保険会社の融資に対しては、JBICによる保証または日本貿易保険(NEXI)の保険が、双日の融資に対してはNEXIの保険などが付保される。