NEC、夏季デフリンピックに入場システムを提供

日本電気(NEC)は19日、トルコ北部のサムスンで開催中の夏季デフリンピック競技大会に、顔認証技術を活用した入場システムを提供したと発表した。関係者以外の入場を防止し、大会の安全な運営に貢献する。デフリンピックは聴覚障害者の国際スポーツ大会で、4年に1度開催される。今大会で初めて、重要なセキュリティ手段として顔認証システムが採用された。

今回提供したシステムは同社の最先端人工知能(AI)技術「エヌイーシー・ザ・ワイズ(NEC the WISE)」の一つ。米国国立標準技術研究所(NIST)による精度評価で4回連続1位を獲得した、高性能の顔認識システムを搭載する。

会場30カ所の入場ゲートで、システムが入場者の顔写真を事前に登録された写真と照合し、本人確認を行う。これにより、スムーズな入場を実現するとともに、なりすまし入場などの不正入場を防ぐ。

今回のデフリンピック大会には世界109カ国・地域から5,000人以上の選手が参加し、計21競技が行われる。

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