伊FCA、セルビア労組とスト中止で合意

自動車大手の伊フィアット・クライスラー(FCA)は7月25日、セルビアのクラグイェヴァツ工場の労働組合とストライキ中止に関する条件で合意した。同労組は賃上げを求めて6月27日以来3週間にわたりストライキを行っていた。合意により、インフレ率の上昇に合わせて今後3年間給与が増額される見通し。FCAは同国でミニバン「フィアット500L」を生産している。

セルビア政府によると、給与は今年8月から2.2%、2018年からは4.5%増額される。一方、労組側は今後3年間ストライキを実施しないことを約束した。今後の協議事項にはイタリアとポーランドで既に導入されている効率化に連動したボーナス給に関する議論が含まれる。

FCAセルビアはFCAとセルビア政府の合弁企業で、FCAが67%の株式を保有する。セルビア最大の輸出企業で、2,500人を雇用している。

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