ハンガリーの石油ガス最大手MOLはこのほど、米IBMのIT統合技術サービスを採用すると発表した。業務効率を引き上げ、事業拡大を加速させる。長期戦略に基づき、グループ事業を迅速かつ柔軟性の高い、統合性の取れた形に再編する取り組みの一環となる。当初の契約期間は2年。
MOLはIBMのサービスを通じ、現在、ハンガリー、クロアチア、スロバキアの拠点間でやりとりしている購買作業を一つのプラットホームに集約する。これにより重複作業などの無駄が省け、コスト削減につながると期待する。
IBMはIT設備の保守全般から、その稼動状況や働きぶりを監視する「サービスモニタリング」、複数社の製品から成るITシステムのサポートを一手に引き受ける「マルチベンダーサポート」を、ハンガリー、クロアチア、スロバキアの3カ国で提供する。技術サポートにはハード・ソフトウエア保守業務のほか、フリーOS「リナックス」の活用、バックアップサポートも含まれる。