セルビア政府が7月24日発表した同国の欧州連合(EU)加盟に関する調査によると、国民の半数近くが加盟に賛成していることが明らかになった。同調査はEU統合省が今年6月に18歳以上の国民1,064人に対し行ったもので、加盟に賛成する人は全体の49%、反対は27%だった。また全体の7割近くが、加盟の有無にかかわらず必要な国内改革を実施するよう求めていることもわかった。
EU加盟に期待する点としては、雇用機会の増加が17%、若者の未来が明るくなることが16%、域内での移動の自由が14%、セルビアの現状の全般的な改善が12%に上った。
国内で改革が必要な分野としては、全体の16%が公的医療制度を挙げた。次いで多かったのが汚職及び司法制度改革で15%を占めた。農業と公教育の改革を求める割合はそれぞれ11%だった。
2008年にセルビアから独立したコソボとの係争については、全体の59%がEUの要求にかかわらず解決すべきだと答えたほか、半数以上が政府の進めるコソボ政府との対話の継続を求めている。
セルビアとEUは2014年1月に加盟交渉を開始した。