露石油企業、シンガポール同業と北極海油田開発で提携

ロシア・サハ共和国の石油会社トゥイマーダネフチ(Tujmaada Neft)がシンガポール同業アジアン・オイル・アンド・ガスと北極海域の油田開発で提携する。中東欧情報サイトnov.ost.infoが7月26日、ロシア政府の情報として報じたもので、両社はこのほど覚書を交わした。当初の探索にかかるコストは70億ルーブル(約1億40万ユーロ)で、生産開始までの総投資額は最高3,640億ルーブル(52億2,300万ユーロ)に上ると見られる。

開発提携するのは北極海に属するラプテフ海沿岸のザパドゥノ・アナバルスコエ油田で、トゥイマーダネフチが鉱区権を保有する。同区の推定埋蔵量は原油が約2億6,700万トン、天然ガスが4,950億立法メートル。年間最大生産量は石油が1,200万トン、ガスが100億トン、コンデンセート油が11万4,000トンとの推測だ。

現地メディアによると、パイプライン建設に加え、ラプテフ海西部のアナバール湾もしくはコジェヴニコフ湾にガス貯蔵ターミナルと埠頭を設置する計画だ。貯蔵施設は年間保管量が700~750万トンの規模を想定する。(1RUB=1.87JPY)

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