エストニアで無人バスの運行開始

エストニアの首都タリンで先ごろ、無人バス「イージーマイル」2台が運行を開始した。イージーマイルはフランスの同名の自動運転車メーカー製の8人乗り小型バスで、8月末まで運行予定。期間中、乗客は無料利用できる。エストニアが7月初めから欧州連合(EU)議長国を務めている関係で、今回の無人バスのプロジェクトが開始された。

イージーマイルの運行費用は7月中旬からのテスト運行も含め、10万ユーロ。現在、再建工事中の市電の路線上を運行しており、市電の運行が再開する9月以降には運行しない。

イージーマイルには運転免許を持ち、運転手として登録している担当者「プレゼンター」が1人乗車しており、緊急時には手動で運転する。

イージーマイルの運用は、無人車両開発を手掛けるエストニアの軍需企業Milremが担当する。プレゼンターは同社から派遣されている。

エストニアの経済放送通信省は、今後の自動運転技術の広範囲な活用に備えるため、同技術の分野で国を挙げて能力を向上させることを目指している。同国では今年3月から、レベル2(部分的自動運転:緊急時を除きハンドル操作や加速・減速が自動)あるいはレベル3(条件的自動運転:緊急時を除き基本操作が全て自動)に分類される自動運転車は、緊急時に対応できるドライバーが乗車している場合に限り、一般道路での走行が許可されている。

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