トルコのインフラ大手、アフリカで複数の鉄道建設事業

トルコのインフラ大手ヤピ・メルケージ(YM)が、アフリカで鉄道建設事業を推進している。2015年に着手したエチオピアの鉄道建設プロジェクトでは、第1段階となる高架鉄橋と長距離トンネル合わせて10を超えるインフラ施設の建設が先ごろ完了したほか、今年4月にはタンザニアで30億ドル規模のプロジェクトを受注した。トルコ日刊紙『ヒュリエット』が3日伝えた。

エチオピアのプロジェクトは東部アワッシュと中北部コンボルチャ、中東部ハヤゲビャを結ぶ全長3,910キロメートルの単線区間で、投資額は17億ドル。エチオピアの国内外の貨物・旅客輸送能力の増強を図る。第2段階の契約は現地政府が資金を確保した段階で行う。

タンザニアのプロジェクトの第1段階は投資額12億ドルで、旧首都ダルエスサラームと東部のモロゴロを結ぶ250キロメートルの区間を整備する。時速160キロメートルの高速走行に対応する軌道となる。

YMの主力事業である鉄道建設部門はこれまで世界各地で39のプロジェクトを受注した。アフリカでの初受注はモロッコのカサブランカおよびアルジェリアの首都アルジェの都市交通システム(軽量軌道交通)整備プロジェクトだった。

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