エアバスDS、ロシアとの提携拡大へ

欧州航空機大手エアバス・グループ傘下の仏エアバス・ディフェンス・アンド・スペース(エアバスDS)は先ごろ、ロシアの航空宇宙システム大手ロシアン・スペース・システムズ(RSS)との合弁会社シネルテク(Synertech)を通してロシアとの協力関係を拡大していく方針を明らかにした。シネルテクはロシア企業に対し、当初は電力増幅器を供給する予定。

エアバスDS幹部のドモンジェ氏によると、ロシアにある衛星用部品を製造するためのクリーンルームが欧州基準を満たしているとの認証が得られたことを受け、シネルテクは電力増幅器を含む宇宙空間用機器の生産を開始した。同氏はまた、2017年中にロシアで製造される装置は全てロシアの衛星に搭載されると共に、国営宇宙開発企業ロスコスモス主導の下、エアバスDSがロシアで生産する製品の拡大を図ることでロシア側企業と合意したとも述べた。

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