独自動車部品大手のブローゼはこのほど、スロバキア中部のプリエドヴィザ工場で第2生産棟の定礎式を行った。新生産拠点整備の一環で、第1生産棟とともに、来年8月に開所式を行う予定だ。
第2生産棟は職業訓練用のスペースや開発部を含み、事務所部分も合わせた床面積は2万4,000平方メートルに上る。メレナー工場長によると、エンジン部品などのプロトタイプ、量産試作も手掛ける。投資額は5,000万ユーロで、第1生産棟と同じ規模だ。
ブローゼのスロバキア従業員数は現在、約400人。うち380人がプリエドヴィザ工場で働く。第1生産棟の整備(第1期投資)が完了する時点で500人に、第2生産棟の整備(第2期投資)で1,000人に拡大する計画だ。
政府は第1期投資に関連し、ブローゼに1,250万ユーロの助成を実施した。第2期投資については、助成申請はなかったが、免税期間(タックスホリデー)を適用する。
市当局ではブローゼの存在が産業構造の転換に貢献すると期待をかける。地元産業の支援に向けて、道路インフラの早期整備をスロバキア政府に働きかけていく方針だ。