トルコとセルビア両政府は22日、農業貿易協定を締結した。同協定は主にヒマワリ油、果物及び野菜の貿易を増加させることを目的としたもの。締結式に出席したトルコのファッキバ食糧・農業・家畜相は、両国間の貿易額が10億ドルに達するよう努力すべきだとの考えを示した。
同相は、セルビアがトルコ向けに自由貿易区を設置すれば、セルビアが自由貿易協定(FTA)を締結しているロシアと欧州連合(EU)の市場に参入することができると述べた。また、セルビアに対しトルコ市場を開放することができるとも付け加えた。
同じく締結式に参加したセルビアのネディモヴィッチ農業相は、交渉では2010年に発効したFTAの強化、一部農産品に対する新たな輸入割当の導入、畜産及び果物の分野における投資の3つの課題について議論したと述べた。同相はまた、8年前に締結されたFTAによって農産品の貿易高が5倍に拡大したと強調。トルコからの一層の投資受け入れに積極的な姿勢を示した。
トルコ企業によるセルビアへの投資は繊維、食品及び建設を中心に計1億1,000万ドルに上る。