スイスのプライベートバンク(PB)であるノーテンシュタイン・ラロシュは21日、東欧事業を国内同業のフォントベルに売却すると発表した。同部門の顧客運用資産は約20億スイスフランに上る。売却手続きは数週間以内に完了する見通し。
フォントベルは今年春、買収により中東欧事業を拡大するため、最高5億スイスフランを投資する計画であることを明らかにしていた。ノーテンシュタインからは多数の従業員を引き継ぐ形で部門買収し、東欧の富裕顧客を取り込む。
ノーテンシュタインは非主力国からの撤退で国際事業を絞り込み、顧客ニーズへの対応を最適化して利益拡大につなげる戦略だ。