トルコのガラス大手シシェジャム、生産能力増強

トルコのガラス製造最大手シシェジャム(Sisecam)が生産能力を増強する。キルマン取締役が23日、ロイター通信に明らかにしたもので、国内北西部イェニシェヒルのガラス容器工場の溶解炉を近代化して処理能力を引き上げるほか、エスキシェヒル県北西部の工場とアンカラ県ポラトルの工場で溶解炉を増設する計画だ。

シシェジャムは昨年11月にイタリアの板ガラス大手サンガッリ(Sangalli)を買収した。同社を欧州事業拡大の拠点と位置付け、年間生産能力22万トンの同社工場の増強も検討している。また、インドでの投資拡大も予定する。

シシェジャムは家庭用ガラス製品製造で世界第3位、ガラス容器・板ガラス製造で同7位につける。今年1―6月の生産量は240万トンに上った。中東欧ではブルガリア、ルーマニア、スロバキア、マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナのほか、ドイツ、イタリアなど世界13カ国に44の生産拠点を構える。

上部へスクロール