トルコ・イニシアチブ開発技術協会(TGGTD)のエリュレク理事は25日、独ケルンで開かれたゲーム見本市「ゲームズコム」で、「トルコのコンピューターゲーム輸出高が2020年までに20億米ドルに達するのも夢ではない」という見方を明らかにした。若年人口が多い国内事情に加え、輸出が急激に増加していることが背景にある。
トルコのコンピューターゲーム輸出高は昨年、前年比24.7%増の5億ドルに拡大した。成長率はロシア、ルーマニアに次ぎ、世界で3番目に高いという。政府は輸出拡大政策の一環として、開発・生産事業の双方で企業を支援しており、これも追い風となりそうだ。
さらに、◇中東地域の中心に位置する地の利◇25歳未満の若年人口が51%を占め、開発者を育成しやすい――といった点が有利とされている。
ただ、韓国ゲーム大手ネットマーブルのトルコ子会社は今春、輸出業者協会(TIM)のインタビューに対して「国内企業が今後6年間に合計5~6本の世界的ヒット作を市場に送りこめれば、2023年に輸出高で10億ドルを達成できる」とコメントしており、TGGTDの見方はやや楽観的にみえる。
現在、世界市場シェア1位は中国、2位は米国で、トルコは16位に甘んじている。