戸建て住宅大手の飯田グループホールディングス(IGHD、本社:東京)は6日、ロシアの極東地方で木造住宅の販売を開始すると発表した。中期成長計画に基づく海外事業強化の一環。同地方で安価かつ良質な木造住宅を供給していく。
IGHDはウラジオストク市で、「エコノミータイプ」と「ミドルタイプ」のモデルハウスを発表した。「エコノミータイプ」は国外市場向けに開発した新工法「I.D.Sオリジナル2×4工法」(特許申請中)を採用。熟練大工がいなくても品質の良い住宅を短期で建築できるため、低価格での供給が可能という。
一方、「ミドルタイプ」は地域性を考慮しつつ、日本住宅の品質・快適さを最大限で追及。ウラジオストクをはじめとしたロシア極東地方においても日本の高品質を実現する。
IGHDはロシア極東地域で、木材調達・加工から戸建て住宅の建築・販売まで一貫した体制の構築を進めている。この取り組みは、2016年の日露首脳会談で合意された8項目の協力プランのうち「快適・清潔で住みやすく、活動しやすい都市作り」のパイロット事業の一環でもあり、日露の政府間プログラムとして進行している。