スロベニア後発医薬品大手のクルカ(Krka)は21日、中国に合弁会社を設立すると発表した。アジア事業の拡大が狙い。設立手続きを進め、数カ月以内の立ち上げを目指す。クルカが過半数を出資する。
クルカは今年7月、中国にある製薬企業(年商規模1,000万ユーロ未満)を買収すると予告していた。当時の発表によるとこの中国企業は現地の規制制度に精通し、錠剤、懸濁液(サスペンション)、注射液の生産設備を持つ。クルカは合弁会社を足掛かりに、アジア事業を本格化する方針だ。
クルカはスロベニア上場企業として最大で、時価総額はおよそ18億ユーロに上る。今年上半期の純利益は9,170万ユーロで、前年同期から31%拡大した。