エストニアの航空機地上機材メーカー、エレクトロエア(Electroair)は今年、アジア市場での製品供給を開始した。新市場への積極進出を通じて利益を拡大し、2019年末までにタリン証券取引所での上場を目指す。現地英字紙『バルティック・コース』が9月26日に報じた。
エレクトロエアは今年、ベトナム、韓国、アラブ首長国連邦(UAE)への製品輸出を開始した。同社の2016年の売上高は前年比22.4%増の約500万ユーロに達した一方、純利益は3.7%減の約71万ユーロと低迷した。現在同社の最重要市場はロシアで、16年の売上高全体の26.2%を占める。次いで国内24.4%、カザフスタン18.4%、キューバ10.4%、ウズベキスタン7.8%となっている。
エレクトロエアは駐機中の航空機に電力を供給する地上動力装置(GPU)を開発生産するほか、空港施設向けの電力供給機材を製造する。モーターや代替エネルギー、電気輸送の分野でも開発事業を行っている。従業員数は昨年時点で49人。